夏の傷

夏になると肌の露出が増える。そりゃ、ハジケタイのだろうさ。
こういうの、今しかできない、と焦る女のコはさ。しかし、どうよ、
劣情そそるズべ公まがい、ガサツというか無頓着っぷりが目にあまるわい。
毒々しいって。
最近、褐色やブラック系のアメリカものディーバ(ズべ)とやらが、こぞって半裸、
ケツプリンで身をくねらせるイメージって、雑誌でもMTVでもよくあるじゃん。
自分をしっかり持っていればどんなことをしても平気、見た目で決めつけないで、
とか安直なメッセージを発信しているようだけど、芸能人のプライベートは屈強な
ボディガードがいつも護衛しているんだから。
ふつうのコがあんな格好して夜の盛り場うろついてたら、性犯罪に巻き込まれる
危険を考えなきゃ。
自分を貶めない。
これはべつに臆病とか、イケテナイってことではないってわかって。


信号待ちしていた箱マダムの対向から、自転車漕いでやってくる女の子。
オレンジのミニワンピが白い肌に映えて、はっとするくらい整った顔をしている。
でも丸見え。
股間からのぞく黒い下着に視線は釘付け。動く度ちらりというより、ガバ見え。
もうそんなミニ着ちゃったら、自転車降りて押すしかないと思うわ。
接近を待って、小声で注意した。「もしもし、下着みえてますよ」
女のコはわたしの首辺りにひたっと目を据えて「で?」と言った。
で?で?でってなに?キレているの?なんで?
好きで見せてンじゃないよしかたないじゃんあたしにどうしろって、ああんっ。
・・ってことだよね。自転車は去った。

またある日は、短いトップスでへそ出し、異常にジーパン下げてだぼ穿きしている
若い男の後ろ姿みてギョッ。
ケツの割れ目すでに5センチは見えてるとこできゅっとベルト締めてるから、肉が
盛り上がってぷりっぷりなの。をのこのケツは固くしまったのがうつくしい。
それをなんじゃ、ぷりっ、とは。みっともない。
もう「で?」を聞きたくないのでしらんぷりする。

きのうは、会社近くで何度か見かけたことのある、顔の小さいモデルのような肢体、
陶器のような肌をしたきれいな女性と、コンビニ前で遭遇。
襟ぐりの大きく開いたカットソ−着て、胸の谷間大アッピールしていた。
意外な大きさにオヤッと思ったのだけど、それよりも、ローライズのジーンズが
細い腰回りと全然合ってなくて、スカスカなの。
正面から、黒いレースの下着がこんにちわしてる・・。
注意したい、けどもう傷付きたくないの。ごめん。