東北のどうぶつ

hakomadam2006-03-13

冬のサファリパークに行ってきた。
九州でもこのてあいに行ったことがあるけど、
アフリカのサバンナやインドの山奥にいるはずの
大型動物が、日本でちんまりと、牙抜かれた様子でいるのが気の毒。
すでに野獣じゃないもの。飼われてるもの。
三月の東北サファリパークなんて、粉雪舞い、地面は雪解けでぬかるみ、
動物は凍え、観光客なんて、広大なパーク内で10人満たないくらいの
さびれようで。
料金所ゲートの、エキゾチックにな顔の造作からしてフィリピーナと
思いきやおそろしく訛っている福島女が、マイカーでのパーク遊覧は危ないから、
としきりに代車に乗り換えるよう勧めてくる。
レンタカーの旅だったから、万が一のことがあってはいけないと、
ハズバンドは代車を選択したけど、正直言って、
動物が突進してくることがあるから3台に1台は傷がつくとか、
そんな話は眉唾で、箱マダムは代車千円はボラれたと思っていた。
座席シートが得体の知れない染みだらけで異臭の漂う車でパーク内に進入すると、
いたるところに「マイカーの破損に責任を負いません」「事故ってもしりません」
「ぜったい弁償しません」と書きなぐった看板が掲げてある。
草食動物のゲートをくぐったとたん、くるわ来るわ、皮膚を病んだ鹿、
汚物で毛並みが荒れ放題のしまうま、目やにのとまらないやぎが、
枯れた草むら、屋根の落ちた小屋からどっと駆け出してきて、
鼻面を車のガラス窓にむぎゅーっと押し付けてえさをねだる。
車体はもれなくよだれにまみれ、膿んだ鹿の角で小突かれ、蛇行する車の前に
とうせんぼする。獣たちにすっかり包囲された。
ああ・恐い。喰われる恐怖ではなくて、不潔なものにたかられる恐さに絶叫、
硬直しっぱなしでした。


あと・東北サファリパークの目玉は世界のアルビノ動物(ホワイトシリーズ)大集合。
トラとかライオンとかカンガルーとかしまうま。蛇、ワニも。
白は稀少だからありがたいのかすごいのか、高いのかクズなのか、
なんでもかんでもアルビノ収集が一種偏執的。でも、真っ白っていうのは
ふくろうくらいで、ほかはちょっと黄ばんでるのな。写真のライオンは
ほんとにいますけど、こんなに白かったかな・・
すごいです。東北サファリパーク。いつまで開園していられるか危ぶまれるので、
今年中、いや早々の訪問をお勧めします。