告解

箱マダムは宗教を信じてないのできらいですが
ロマンティストなので ある一部の宗教儀式はすきです。
「割礼」とか「洗礼」とか。
最近「ドックヴィル」のビデオで出ましたが あわせて
「ドックヴィルの告白」も出たのをご存じか。
これはマイナー。
セットスタジオの隅に告解室みたいな「箱」設置して
役者たちがいれかわりたちかわり作品や監督への不満
を漏らすっていう。
尺短いし ラース・フォン・トリアーじゃない人が撮った
撮影現場ドキュメンタリーもどきだし デンマーク語だし 
てっきりセル版に特典で入るとばかり思ってたので
「えっ! 一本(ピン)で出るの!」
寝入りばなにハードロックかけられたみたいな。

近所のビデオ屋に置いてない・・。
TU・TA・YAにはありましたけどね。
3本入荷してて全部在りましたけどね。
「ドックヴィル」は後味わるい終わり方と言われるかも
しれませんがああいう人たちが ああいうことのされる
のをみて やあざまあみろって素直にカタルシス感じて
いいと思うんです。
それを疾しく感じると後味どうのって(弁解じみた)感想
に落ち着くと思うのですが。

「ドックヴィルの告白」見て ラース・フォン・トリアー
のこどもじみた言動にあれあれこの子ったら 箱マダムの
母性はくすぐられ 微笑みっぱなしでした。
挑発的な映画脚本や演出でいじわるとかひとでなし 
サディストとか言われがちですが 監督の人柄がやさしいか
やさしくないかっていうのはあんまり映画の評価とは関係ない
と思うけど 日本人はそういうとこ見ますからね。
箱マダムは彼を人づきあいのうまくない映画マニアだなぁ
って思いますけどね。
「イデオッツ」を見よ。
五体満足だけど不器用だから 障害者のふりして言葉をごまかし
好きな人に体当たり気持ちを伝えたいと願う若者に
「かわいそうな人の真似して」という批判はナンセンス。

ラース・フォン・トリアーの「キングダム」をリメイク
するの禁止。
スティーブン・キングが)いっそう恐く して で・どうだというのだ。
夏むきにか。
あれがほんとに恐いのは人のこころだと言うのに。

箱マダムは映画好きです。
観賞後を「おもしろかった」でまとめないという気概はある。
感心する監督は前述のおとなげない人と(盆近いので死んだ人たちでいうと)
ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー ジョン・カサベテス。