死んじゃってサァ・・

キル!キル!
ラス・メイヤーが逝っちゃった。
60〜70年代が花盛りのエクスプロイテーション
ムーヴィではすば抜けて個性的な監督だったけど、
巨匠ではなし、今やカルトとかモンドとか言われてる
ラス・メイヤー
主演女優はすべて巨乳。
ストリップクラブとかで拾ってくるスキっ歯や
肌理の粗い女たち。
役者に演技力とか要らなくて、チチわっさわっさ
揺らして迫力ある画面つくるとか、そういう人。

若き日には、乃木坂に在った伝説のクラブThe Deepで
催されたラスメイヤー上映会に通いつめ、
「女豹ヴィクセン」や「Up!」「ローナ」を観て仰天しましたよ。
箱マダムは彼のユーモア、暴力とエロの画面の繋ぎ方(雑)、
素朴な警句に溢れた冒頭のナレーションとか大好きでした。

「ファスター、プッシーキャット!キル!キル!」の主演女優、
トゥラ・サターナの魔女っぽい極太アイラインや、
歯ぎしりしながらの台詞まわしに憧れたものです。
じぶんの偏愛丸出し(STYLEがある)で映画を撮る監督って
今や希少かも。
観てすぐ、ああ、これは誰の作かってわかる監督。
ヒッチコックは金髪、ラスメイヤーは巨乳。
スパイクリーはクロ・・あ・彼は人種差別に過敏だったわ。

とにかく、
ラスメイヤーの死を、去年の写真家ヘルムートニュートン
事故死に続き哀しんだ。

女を崇拝し、親密で、軽蔑し、痛めつける、愛する、悪びれず精液を
塗りつけてくるような、「ザ・男」がまたひとり居なくなったと
思うと箱マダムのため息は尽きないのです。