サカサ

箱マダムが通うヨガ教室は、別に男子禁制
ではないですし、ヨガはみんなのものですけど、
教室には圧倒的に女子が多いわけですよ。
痩せるとか、綺麗になるとか、今のヨガはそういうとこで
流行ってますからね。
最近、教室に男子の姿がちらほら見えるようになりました。
いいんですよ、別に。
ヨガウエアはきまりがないですから、ぴたっとした股間強調的な
スパッツ穿いてやっても。
首周りの伸びたイルカプリント(ラッセン風)のTシャツでも。
いいんですけどね。
持参タオルが雑巾みたいな煮染め色でも。
でも大勢の女子が放つ汗の匂いは甘いんですよ。
まあ・女でもちょっとな人はいますけど、そんなカラくない。
ム〜ンとすえた香の男はちょっと汚いって思っちゃう。
いつぞや、生徒14人中4人が男ってレッスン日に行きまして、
わたしの陣取った場所の四隅になぜか男たちが固まり、
これゃまるでオセロの攻防じゃ、ひっくり返されるぅ〜
という圧迫感と惨めさでいっぱいとなり、
ラクゼーションどころではなかったです。


男嫌いなのかなぁ。
まさか。


新宿の会社まで自転車で通勤しているのですが、
いつもの駐輪場所近くまで来たところで、始業時間まで
間が無いと気づいて、早く停めなきゃと焦っていたところ、
前方のたらりんと歩いている作業服を着た男が邪魔で、
えい・脇をすり抜けようとしたところハンドル操作を誤り、
男の右後ろアキレス腱に前輪をガリッと乗り上げてしまいました。
豪快にいうところのウィリー、ね。
さっきまでたらりんと歩いていたくせに、男は機敏に振り返り、
「いてぇよ」ってわたしに怒鳴るんです。
アバタの目立つ気の荒そうな顔だちでした。
わたしもすかさずごめんなさいって謝りましたよ。痛そうだったし。
男はちっとも容赦する風はなく、「おう・どうおとしまえつけるんだい」
とがなります。
おとしまえって・・ケーサツには行きたくありませんし体では嫌だし
お金も千円ちょっとしかありませんしなにしろぐずぐずしてると遅刻しそうですから、
構うことできません。
チャリ立ち漕ぎで逃げました。


怖いなァ、男って。
こういうの逆恨みっていうんですかね、たぶん。