いと弱きもの

轢いた! 歩行者轢いた!
おととし、箱マダムは車に轢かれましたが、
今度は轢く番でしたか・・。
会社に向かい、チャリで疾走中、肉のハナマサから突然
飛び出してきたおじさんに衝突。
あんたはドラネコですか、ってな勢いだったので
箱マダムは自転車から投げ出され、
アスファルトの地面にスライディング。
おじさんはキョトンとして突っ立ってますし、
こちらもすり傷くらいで、体の部位のどこも曲ったりしてませんでしたから、
「おい、気をつけなっ」で立ち去るところでしたが、
ふと見ると、箱マダムの上等コートの袖が破けてるではないですか。
今年1月に10万の定価をバーゲンセールでこうた、マイ・ベスト・お気に、ですよ。
「わーん、コート破けたァ」とあられもなく泣き出して、
あ・仕事に遅れる・・と躊躇するおじさんを中野警察署まで連行しました。
タイツの膝は破け、掌から血を垂らし、わあわあ泣きながら
「この人がぁ」とおじさんを指して入ってたものですから、
署内は騒然としました。すわ、早朝レイプ?


世の中、「歩行者>チャリ」なんだって。
歩く人が優先の鋪道を走る自転車は悪。
って警察官は違反切符の裏紙に書いて説明してくれたのですが、
箱マダムにはちっとものみ込めません。
「でも、わたしのコート破けた」
と繰り返すばかりでらちがあかないと思ったのか、
3.4人警察署の人に取り囲まれ、「じゃあ、訴える?」って聞かれ、
迷うことなくウンと答えたら、おじさんが血相変えて
お金くれました。持金全部だと言って1万5千円。
「タイツとコートが破けたわたしと、無傷のおじさんはどっちがかわいそうに見える?」
って聞くと、顔をしかめ、タイツを買えと、昼飯代に残してたという2千円を
また差し出しました。
 

今日は朝から幸先悪く、仕事も絶不調だったものですから、
帰宅途中、もらった金でドレスとジャケットと下着を買い、
全部遣いきってやりました。腹いせ・ふん!
ハズバンドにはそれじゃあまるでアタリヤじゃないか、と呆れられました。
失敬な。